フクイ産婦人科クリニック

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健康診断


どうして必要なの?

現在、日本人の死因のうち半分以上を占めている疾病は、「がん(悪性新生物)」・「心疾患(急性心筋梗塞)」・「脳卒中」が多くなっており、三大疾病とも呼ばれています。年に1度の健康診断には、高血圧症・脂質異常症(高脂血症)・糖尿病等の生活習慣病が、主な要因となる三大疾病を早期発見できる項目が含まれているからです。健康は一番の宝物。当院では、個人で申し込む一般健診と団体で申し込む企業健診をご用意しております。産科・婦人科ならではの視点で取り組んでおりますのでお気軽にご相談ください。

各健康診断の項目一覧

健康診断は働いている環境によっては検査する項目が多少違います。記載されていない項目については、オプションとして検査が可能です。また、健康診断書の書式をお持ちの際は、お電話にて項目を教えて頂ければお答えは可能です。ご心配の場合は、ご遠慮なく当院の健診担当者までご連絡ください。当院では、3つの定期健康診断・企業健康診断・雇入れ時健康診断コースをご用意しておりますので、ご自身の用途に合った健康診断を受診することができます。

この健康診断の内容は法律「労働安全衛生法」に基づく健康診断に準じた内容となっております。

健診項目 定期A 定期B 定期C 企業健診 雇入れ健診 説明
1・問診(既往歴及び業務歴の調査) 適確な疾病情報等の把握、増悪防止 等
(喫煙歴及び服薬歴) 注1 注1 注1 注1 注1 適確な疾病情報等の把握、増悪防止 等
2・自覚症状及び他覚症状の有無 適確な疾病情報等の把握、増悪防止 等
3・身体測定(身長) ●1 ●1 ●1 脳・心臓疾患の危険因子の1つ 等
3・身体測定(体重) 脳・心臓疾患の危険因子の1つ 等
3・身体測定(腹囲) ●2注2 ●2注2 ●2注2 脳・心臓疾患の危険因子の1つ 等
3・視力 視機能の評価、業務起因性の視力障害・視機能変化の早期把握
3・聴力(1,000Hz及び 4,000Hz) 注3 注3 注〇 聴機能の評価、業務起因性の聴力障害・聴機能変化の早期把握
4・胸部エックス線検査 ●3 ●3 ●3 呼吸器疾患等の一般的なスクリーニング、結核感染の把握、結核感染の早期把握
4・喀痰検査 ●4 ●4 ●4 なし なし 呼吸器疾患等の一般的なスクリーニング、結核感染の把握、結核感染の早期把握
5・血圧 虚血性心疾患、脳血管疾患の危険因子の1つ、血圧の状態の若年からの定期的把握 等
6・貧血検査 血色素量 × ●2 ●2 実際に酸素を運搬している物質の量をさします。貧血はこの値をみます。
赤血球数 × ●2 ●2 酸素を運搬する役割のある赤血球自体の数をみます。
7・肝機能検査 GOT × ●2 ●2 肝細胞に多く含まれる酵素で、タンパク質を分解してアミノ酸を作るなど、重要なはたらきをしています。
GPT × ●2 ●2 肝細胞に多く含まれる酵素で、タンパク質を分解してアミノ酸を作るなど、重要なはたらきをしています。
γ-GPT × ●2 ●2 肝細胞に含まれる酵素で、アルコールや薬剤を無害化するはたらきがあります。
8・血中脂質検査 血清トリグリセライド × ●2 ●2 食事中の脂肪の大半が中性脂肪となります。
HDL-コレステロール × ●2 ●2 善玉といわれ、余分な脂肪を身体から回収する役割をしています。
LDL-コレステロール × ●2 ●2 悪玉と言われ、脂肪を身体に運ぶ役割をします。高値で脂肪を過剰に運び、動脈硬化の危険因子になります。
9・血糖検査 空腹時血糖 × ●2 ●2 血糖値はインスリンをはじめとしたホルモンにより調整されています。
HbA1c × ●2 ●2 過去1~2ヶ月間の血糖の平均値を反映します。
10・尿検査 蛋白 腎臓疾患や膀胱炎・尿道炎などの尿路に異常がないかを知ることができるのです。
異常がある場合、まず糖尿病が疑われるでしょう。
11・心電図検査 × × 意識消失を伴う不整脈、虚血性心疾患、高血圧に伴う心臓の異常等の把握など
12・医師の証明書 × × × × -

各種健康診断の各項目における共通事項

表中の記号(〇又は●)の意味は下記の通りです。

〇:必須項目
●1~5:医師が必要でないと認める場合には省略可能です。

●1 : 20歳以上の者。
●2 : 40歳未満の者(35歳の者を除く。)
●3 : 40歳未満の者(20歳、25歳、30歳及び35歳の者を除く。)で、次のいずれにも該当しない者。
 ①感染症法で結核に係る定期の健康診断の対象とされている施設等で働いている方。
 ②じん肺法で3年に1回のじん肺健康診断の対象とされている方。
●4 : 以下のいずれかに該当する者。
 ①胸部エックス線検査によって、病変の発見されない者。
 ②胸部エックス線検査によって結核発病のおそれがないと診断された者。
 ③●3により胸部エックス線検査を省略された者。
●5 : 一回目の定期健康診断において、当該項目について健康診断を受けた者。当該項目の全部又は一部を省略可能。


表中の記号(注)の意味は下記の通りです。

注1 : 問診等で聴取することを協力依頼。
注2 : ●2に加えて、
 ①妊娠中の女性その他のものであって、その腹囲が内臓脂肪の蓄積を反映していないと診断された者。
 ②BMI(BMI=体重(kg)/身長(m)²が20未満である者。
 ③自ら腹囲を測定し、その値を申告した者(BMIが22未満である者に限る。)
注3 : 45歳未満の者(35歳及び40歳の者を除く。)については、医師が適当と認める聴力の検査 (1,000ヘルツ又は4,000ヘルツの音に係る聴力の検査を除く。)をもって代えることができる。なお、医師が適当と認める聴力の検査には音叉による検査等があること。

各社健康診断の料金について

各種健康診断は、年齢や妊娠中などによって項目が省略される場合があります。
但し、ご自身の判断で省略することは出来ません。医師の総合的な判断により省略可能です。

健康診断の種類 項目 料金(税込)
健康診断 Aコース 1名~ 9項目(血液検査・心電図が省略) 5,000円
Bコース 1名~ 10項目(心電図が省略) 6,500円
Cコース 1名~ 11項目(省略の場合あり) 8,000円
企業健康診断 1名~ 11項目(省略の場合あり) 8,000円
6名~ 11項目(省略の場合あり) 7,000円
雇入れ時健康診断 1名~ 11項目(省略の場合なし)+医師の証明書 11,240円
学割プラン 1名~ 11項目(省略の場合なし)+医師の証明書 10,000円

別途、オプション検査を追加される方へ

当院では、健康診断で実施している血液検査の項目以外にもオプションとして調べることが可能です。

項目 料金 検査日数 説明
肝臓 ALP(IFCC法) 200 2-3 主に肝臓、胆管、骨、胎盤などに多く分布し、これらの臓器の疾患で高値を示します。
ChE(コリンエステラーゼ) 200 肝臓、膵臓、心臓などに多く存在しますが、肝臓で合成されているため、肝機能をよく反映しています。
LDH(IFCC法) 200 1-2 各種臓器に広く分布し、肝臓、心臓、腎臓などの臓器のほか、筋肉や血液にも多く存在します。
総蛋白(TP) 200 血液中に一番たくさんある蛋白で、肝臓で合成されます。栄養障害、肝臓や腎臓の障害時に低下します。
アルブミン(ALB) 200 血液中にはアルブミンやグロブリンなどの蛋白があり、身体の働きに重要な役割を果たします。
A/G比 300 血清中のアルブミンとグロブリンの比を調べることで、血清蛋白の異常を知ることができます。
総ビリルビン(T-bil) 300 血中ビリルビンの値により黄疸の程度などを含め、肝・胆道系疾患の有無やその程度を知る事ができます。
肝炎検査 HBs抗原 500 3-5 肝炎を引きおこすウイルスの1つであるB型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べます。
HBs抗体 200 B型肝炎ウイルスに対する抵抗力の有無を調べます。
HCV抗体 850 過去または現在、C型肝炎ウイルスに感染した、あるいは感染していることを示します。
脂質 総コレステロール(T-cho) 300 1-2 コレステロールは血液中に含まれる脂肪分の1つで、細胞やホルモンを作るために必要な物質です。
HbA1c 350 1-2 過去1~2か月の長期間の血糖がうまく調整されているかどうかを知るために役立ちます。
尿酸、炎症、腎臓、膵臓系検査 尿酸(UA) 200 1-2 尿酸は身体の細胞の核にあるプリン体が壊れてできるものです。
C反応性蛋白(CRP) 400 体内に炎症(リウマチ熱、細菌感染など)があるとき血液中に現れる蛋白質の量を測定するものです。
尿素窒素(BUN) 200 尿素窒素は蛋白が身体の中で分解されたときにできる老廃物で、これらは腎臓から尿中に排出されます。
クレアチニン 200 筋肉内にあるクレアチンの最終産物で、腎臓でろ過され排泄されるため、腎機能のもっとも重要。
アミラーゼ 200 膵臓に含まれる消化酵素のひとつです。
腫瘍マーカー検査 AFP定量 1500 4-7 主に肝細胞がんなどで高値となりますが、慢性肝炎、肝硬変、急性肝炎でも高値を示すことがあります。
CEA 1500 「がん胎児性抗原」とよばれ、胃がん、大腸がん、膵がん、胆道がんなどの消化器系がんに加え、肺がん、乳がん、甲状腺がんなど多くのがんで高値となります。
CA125 2200 卵巣がん、膵がん、胆道がんなどで高値となります。
CA15-3 2000 乳がんなどで高値となります。乳がんへの特異性は高いですが、原発性乳がんに比べ転移性乳がんや再発性乳がんでの陽性率が高く、再発の発見や治療効果の判定に用いられます。
エラスターゼ(エラスターゼ1) 2200 膵がんの腫瘍マーカーの1つですが、急性膵炎、慢性膵炎の急性増悪期、膵臓の障害で高値となります。他の膵酵素に比べ、一度上昇すると高値が持続することがあります。
シフラ(シフラ21-1) 2700 肺がん(特に扁平上皮がん)などで高値となります。化学療法や手術後の治療効果補助に用いられます。間質性肺炎や結核などの肺良性疾患、 食道がん、子宮頸がんなどでも高値となることがあります。
CA19-9 2200 膵がん、胆道がん、胃がん、大腸がんなどで高値となり、治療を含めた臨床経過をよく反映します。胆石症、糖尿病、膵炎、肝硬変、卵巣のう腫などの良性疾患でも高値を示すことがあります。

※上記の記載以外の項目も検査は可能です。お気軽にご相談ください。

企業健診を受けられる方へ

「常時使用する短時間労働者」とは

上の一覧表にある企業健康診断(雇入れ時及び定期健康診断)は「常時使用する労働者」が対象ですが、以下の①及び②のいずれの要件をも満たす「短時間労働者」も受診の対象となります。

①期間の定めのない労働契約により使用される者であること。
期間の定めのある場合でも・・・
 ①1年以上使用されることが予定されている者。
 ②更新により1年以上使用されている者。
②1週間の労働時間数が通常の労働者の1週間の所定労働時間数の4分の3以上である者であること。

夜勤勤務を行っている方へ

22時〜翌5時の労働は深夜業に規定され、労働安全衛生法では夜間の業務に従事する従業員は、「深夜業を含む業務」をおこなっていることになるので「特定業務従事者」に該当します。
特定業務とは、健康に有害な業務であり、特定業務に従事する労働者は労災リスクが高いため、健康診断の受診が義務付けられています。
夜間健康診断の義務がある従業員は、夜間業務を常時おこなっている従業員です。

夜間業務を常時おこなっている従業員とは・・・
 ①週に1回以上
 ②または、1カ月に平均して4回以上夜間業務

●夜勤健康診断の項目は、医師が不要と認める場合には省略できます。
省略の基準は、基本的には年齢などで機械的に決定されるものではなく、諸要素を加味して医師が総合的に判断します。不要になるケースとしては以下のようなものがあります。

  • 身長 : 20歳以上の者
  • 腹囲 : 40歳未満の者(35歳を除く)、 妊娠中の女性、 BMIが20未満もしくは22未満で胸囲を 自己測定 自己申告した者
  • 胸部エックス線検査 : 40歳未満で下記に該当しない者。
  • 5歳毎の節目年齢の者。
  • 結核の定期健康診断に該当する施設で働いている者。
  • じん肺健康診断の対象とされている者。
  • 喀痰検査 : 胸部エックス線検査を省略された者。胸部X線検査によって病変や結核発病の 恐れがないと判断された者。
  • 貧血検査・肝機能検査・血中脂質検査・血糖検査・心電図検査 : 35歳未満の者、 36~39歳 の者。

雇入れ時健康診断を受けられる方へ

雇入れ時の健康診断は、新たに会社等に勤める時に事業所へ提出する書類となっています。新しく仕事等をする方が対象です。
雇入れ時では、「医師の証明書(別途費用)」が発生いたします。
就職する会社によっては健康診断の内容が少し異なる場合があります。
会社からの配布物に記載してあるようでしたら、電話でも構いませんので担当までご連絡ください。

学割プランを受けられる方へ

当院では、進学や就職をする中学生や高校生、大学生、専門学校生などを対象に学生割引プランをご用意しております。
健康診断の予約の際は、「学割プラン」を選択して下さい。
健診当日は、「学生証」の提示が必須となっております。
忘れてしまった方は、割引が出来ませんので必ず持参してください


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